西洋医学では潰瘍性大腸炎の病因と発病機序は環境、遺伝又は異常な免疫反応などと関係があるといわれます。
また潰瘍性大腸炎について、 CIOMS(国際医学団体協議会)では
「主として粘膜と粘膜下層を侵す、大腸特に直腸の特発性、非特異炎症性疾患。30歳以下の成人に多いが、小児や50歳以上の年齢層にもみられる。原因は不明で、免疫病理学的機序や心理学的要因の関与が考えられている。通常血性下痢と種々の程度の全身症状を示し、長期にわたり、かつ大腸全体を侵す場合には悪性化の傾向がある。」
と定義しています。
現在、我が国の潰瘍性大腸炎の患者数は、104,721人(平成20年度 厚生労働省資料より)と報告されており、毎年、約5,000人増加しています。潰瘍性大腸炎の発症年齢のピークは、男性で20~24歳、女性では25~29歳にみられ、若年者から高齢者まで発症し、男女差は無いと言われています。 |