潰瘍性大腸炎とは
潰瘍性大腸炎とは、大腸粘膜の慢性炎症と潰瘍の形成を主な病理変化とする難治的な疾病です。
おもな症状としては、便が段々緩くなることが最初の症状で、その後、便は出血を伴い、痙攣性の腹痛と頻回の排便をもよおします。
西洋医学では潰瘍性大腸炎の病因と発病機序は環境、遺伝又は免疫反応などと関係があるといわれます。
現在、我が国の潰瘍性大腸炎の患者数は、毎年、約5,000 人増加しています。潰瘍性大腸炎の発症年齢のピークは、男性で20 ~ 24 歳、女性では25 ~ 29歳にみられ、男女差は無いと言われています。
軽症および中等症例では5アミノサリチル酸製剤を、無効例や重症例では副腎皮質ステロイド剤で寛解(症状の消失)導入が行われます。
内科的治療に反応せず改善がみられない、あるいは症状の増悪がみられる場合には手術の適応が検討されます。